つれづれ

日記。ディズニーのこととか、コーヒーのこととか

むいかめ

起き抜けに、「松本死刑囚 死刑執行」の文字。

今日のTwitterは大雨と死刑執行の話でもちきりでした。

土砂災害に遭われている方にはご無事を切にお祈りしております。

 

私は地下鉄サリン事件が起こった頃まだ小学校低学年で、なにやら凄いことが起こっているらしいこと、テレビで人が浮き上がっていたり、「しょーこー、しょーこー」というあの歌のフレーズが頭に残っているくらいの記憶しかない。

以前、AbemaPrimeをたまたま見ていて、はじめてまともにこの事件に向き合った。

abema.tv

 

正直、松本麗華さんの頭の良さにびっくりした。

壮絶なバッシングに耐えながらも、事件全体をここまで俯瞰して見られるものだろうか。そのうえ、ひどい境遇にありながらも、彼女は父を愛しているという。被害者意識を全く考えていないとのコメントが出演者からもあったけれど、私はそうではないと思う。被害者のことを考えるならば、これからこのような事件を起こさない為には、先ず真相をすべて詳らかにすべきだ。そのために、松本死刑囚の一審で終わってしまった裁判のやり直しを求め、通らない面会要求を10年以上出し続けている…という意思の強さは、本当に脱帽する。

彼女は未来を見ていた。死刑執行に未来はない。もしかしたら明らかになる余地があったかもしれない深層は、永久に分からなくなってしまった。

 

麗華さん、宇未さんのツイッターが昨日から更新されていない。御遺族だから忙しくされているのかもしれないが、そうこうしている間にリプライに罵詈雑言が満ちていく。通報してブロックしていくと、意外と励ましのリプライも沢山あることに気付く。

 

彼女たちの言うことをすべて鵜呑みにできるか、といったら、私には分からない。松本さんたちは関わっていないが、6月にできた、「オウム事件真相究明の会」では、同じく死刑執行前に真相究明すべきとして、ドキュメンタリー映画を作った森達也氏や、田原総一朗氏、宮台真司氏、いずれも私は彼らの普段の言説に賛同できない人たちばかりが並んでいて、何か裏を感じてしまう。もしかしたら彼らとも、この部分においては私は賛同できるかもしれないけれど、申し訳ないがどうにもうさんくさい。

 

低気圧が満ちている。私も頭が重い。どうか、良い道しるべが彼女たちの元にありますように、と願うばかり。